冬の金沢グルメの王道！「加能ガニ」を楽しめる旅館・ホテル8選

情緒ある町屋が立ち並び、着物散歩や食べ歩きを満喫できる「ひがし茶屋街」、冬には雪化粧した美しい景色が楽しめる回遊式庭園「兼六園」など、加賀藩の城下町として栄えた「金沢」には、武家文化の美意識が息づいています。また、金沢は美食の街。日本海のおいしい魚がいただける和食はもちろん、茶の湯文化の伝統とともに発展してきた和菓子など、思わず目移りしてしまうような魅力的なグルメが揃っています。

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そんな魅力たっぷりの金沢ですが、冬に旅するなら絶対に食べたいのが「カニ」！。特に石川県内の漁港で水揚げされたズワイガニは「加能ガニ」と呼ばれ、ぎっしりと詰まった身は甘く、プリプリした食感がたまりません♪ また、ズワイガニの雌である「香箱ガニ」は雄に比べて少し小ぶりですがうま味が強く、内子や外子など雄ガニとはまた違ったおいしさが楽しめます。ここからは、そんな「加能ガニ」や「香箱ガニ」をいただける、金沢と金沢近郊のおすすめ旅館・ホテルをご紹介します。

JR「金沢駅」兼六園口から徒歩約3分と、便利な場所に位置する「金沢茶屋」は「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」35年連続1位という偉業を成し遂げた「加賀屋」のグループ旅館です。県内の伝統工芸品である「輪島塗」や「九谷焼（くたにやき）」で美しく整えられた館内に思わずうっとり。加賀百万石の歴史を感じさせる美意識、そして「加賀屋」のおもてなしの心が感じられます。

本館別館ともに純和風の落ち着いたお部屋は、大人がくつろぐのにぴったり。畳の気持ちよさを感じながらゴロンと横になれば、観光で歩き回った体をゆったり癒せます。また特別な日の滞在には、輪島塗の調度品が上品な雰囲気を醸し出す別館の特別和洋室「竹園（ちくえん）」で贅沢な時間を過ごすのもおすすめですよ。

11月中旬から2月にかけては、季節限定メニュー「加能ガニ会席プラン」が登場することが。石川県を代表する冬の味覚「加能蟹（かのうがに）」を一人一杯（約1kg）、プリッとした弾力とうま味、甘味をたっぷりと楽しめます。現地だからこそ味わえる新鮮なおいしさに、思わず会話も忘れて夢中で食べてしまうはず。金沢に来て良かった！と感動しますよ。

「加賀屋」が大切にしてきた食へのこだわりを受け継ぐ「金沢旅館」では、地元食材を使った「彩り朝食膳」で1日をスタート。職人の手仕事が光る朝食を前に、おもわず感嘆の声が漏れるはず。大地の恵みと職人に感謝して、美味しくいただきましょう。

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城下町の歴史が感じられる、「ひがし茶屋街」の高台にたたずむ料理旅館「金沢料亭 山乃尾」。1890年創業の老舗料亭が営む全4室のお宿は、金沢に息づく茶の湯文化の「一客一亭」の精神を体感できる特別なお宿です。趣ある門をくぐり、美食家「北大路魯山人」をはじめ、多くの文化人が足繁く通った館内に一歩足を踏み入れれば、その風格と重厚さにタイムスリップしたような気持ちに。

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「山乃尾」ではお部屋一棟一棟が離れになっていて、プライベート空間が確保されています。武家文化らしいさっぱりとした美しさが際立つ和室は、静謐な雰囲気。非日常の気分を盛り上げます。窓から見える日本庭園に雪がふんわりと降り積もる冬景色は、いつまでも眺めていたくなる美しさ。お部屋で感じられる金沢の美意識にうっとりすること間違いなしです。

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カニ漁が解禁される11月から3月の間、「山乃尾」では「加能ガニ」のおいしさを120%楽しめるカニ尽くしコースが登場します。毎朝金沢港のカニ問屋から仕入れる「加能ガニ」は、目利きで厳選された一級品。蒸しガニや焼ガニなど素材のうま味を最大限引き出したお料理をはじめ、雌の「加能ガニ（香箱ガニ）」のカニ飯や絶品スープのカニ鍋など豪華な品々を堪能して♪

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お酒好きな人なら、カニの甲羅焼きで一杯なんて楽しみ方も粋ですよね。香ばしさがプラスされた滋味あふれるカニ味噌と日本酒のマリアージュは、大人だからこそ感じられる幸せです。おいしい料理を食べれば自然と笑顔に。大切な友人や恋人との時間がさらに楽しくかけがえのないものになりますよ。

「金沢城」まで徒歩約3分、「近江町市場」まで徒歩約10分と金沢観光に便利な場所に位置するのが「金沢白鳥路　ホテル山楽」。館内に入ってすぐに目を惹くのがロビーのレトロ可愛いしつらえ。加賀の四季を表現したステンドグラスやクラシックな家具で整えられ、大正ロマンの雰囲気に思わずキュン♪ 乙女心をくすぐる空間にワクワク感が止まりません。

お部屋も大正ロマンをテーマに、レトロ可愛い上品な空間づくりがされています。そのなかでも「浪漫ルーム」はステンドグラスやクラシックな壁紙にこだわり、可愛さが止まりません♪ また、「フェラガモ」製のアメニティが用意されていたり、「九谷焼」のカップでコーヒーや「加賀棒茶」をいただけたりなど、非日常の時間にどっぷりと浸れます。女子旅ならこのお部屋は要チェックですよ。

冬には、11月初旬に解禁される「香箱蟹」をディナーで堪能できる限定プランも登場することも。金沢では雌のズワイガニを「香箱ガニ」と呼び、小ぶりながらうま味が強く内子や外子も楽しめるため、雄ガニよりも香箱の方が好き！という方も多いのだとか。酒どころでもある石川の地酒も用意されているので、マリアージュで堪能するのもおすすめ。

朝食は加賀野菜や加賀車麩の卵とじ、金沢おでんなど「じわもん（金沢の方言で地元食材、郷土料理）」にこだわった豪華なブッフェスタイル。旅行中に金沢のおいしい料理を全制覇するのは難しいですが、ブッフェスタイルなら少しずつ気になる料理をいただけます。朝から金沢名物を満喫できれば、旅の満足度もさらにアップしますよ。

加賀藩当主前田家にゆかりのある屋敷を譲りうけ、「ひがし茶屋街」に近い浅野川を背景に創業明治23年に創業した老舗「料亭旅館　金城樓（きんじょうろう）。入り口を抜ければ、黄金の屏風がお出迎え。古都・金沢の伝統や美しさを感じられる風格たっぷりのしつらえです。思わず緊張してしまいそうですが、スタッフの方の温かい心配りが細部まで行き届いているので、すぐにリラックスした気分に。

和室12畳にベッドタイプの洋室のある「不二の間」（写真）など、全6室のお部屋には、金沢での滞在が楽しい時間になるこだわりがたっぷり。冷蔵庫内は全てフリードリンクで、クラフトビールや奥能登名物のしおサイダーなど、石川の味が好きな時にいただけます。また、女子がワクワクするような金沢の酒蔵「福光屋」の米発酵技術を駆使して作られた自然派化粧品や、ブルガリのバスアメニティが用意されているのでテンションが上がりますよ♡

「金城樓」では代々継承してきた器や美術品などを贅沢に使用し、五感で料理を楽しめる心配りが徹底されています。そんなこだわりたっぷりの老舗で冬にいただきたいのが、青タグ付きの「加能ガニ」を使った期間限定の会席料理。「加能ガニ」半身分を使い、職人が適切な調理法を見極め腕によりをかけて作る料理は格別ですよ。

通年楽しめる会席料理は、加賀野菜をはじめ地元の食材を積極的に使用した金沢の食文化がぎゅっと詰まったここでしか味わえないもの。そして、朝も地元お米の釜炊き御飯や季節の食材など、北陸の旬の味覚を盛り込んだ朝御膳。豊かな自然が育んだ金沢の食文化を満喫しながら大切な人と食卓を囲む時間は、きっと旅の素晴らしい思い出になりますよ。

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犀川（さいがわ）のほとり、金沢の中心地から少し離れた美しい里山に建つのが「金沢犀川温泉 川端の湯宿 滝亭」です。本館の「椿花亭」「別邸 辰巳亭」「離れ犀川」の全27室があり、どれも純和風ながら、モダンな雰囲気も感じさせるおしゃれなしつらえ。特に「離れ犀川」は露天風呂付きで、ゆったりしたテラスから犀川を一望でき、時の流れに身を任せて心ゆくまでくつろぐことができますよ。「兼六園」まで車で約12分と、金沢観光しやすいのも嬉しい♪

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「離れ犀川」 には眺望抜群の全室温泉露天風呂が。温泉はお肌をしっとりやわらかく保つとされる弱アルカリ泉。県内出身の文豪・室生犀星（むろうさいせい）が愛した「犀川」のせせらぎをBGMにお風呂で温まれば、心身ともに潤いリラックスできますよ。

出典：ころころさんの投稿

夕食はタグ付きブランドガニ「加能ガニ」を楽しめる、冬季限定「活ズワイガニプラン」で決まり。蟹刺しと焼き蟹はもちろん、雌の「香箱ガニ」も酢の物で楽しめます。また、石川の郷土料理である「鴨の治部煮」もいただけますよ。旬の食材だけでなく、金沢の伝統的な味わいにも触れられるプランに、お腹も心も大満足です。

出典：ころころさんの投稿

大満足の夕食後はお部屋でゴロゴロするのも良いですが、「離れ犀川」宿泊者専用ラウンジ「さくら」（7～24時）で大切な人とゆっくり団らんのひと時を過ごすのも素敵です。ちょっとしたお菓子や、コーヒー、紅茶、ジュースなどが用意されているので、ゆっくりするにはぴったり。石川県に関する本もたくさん置いているので、旅の情報収集にも◎。

出典：河内屋新右衛門さんの投稿

金沢の中心地から車で約40分（金沢駅から要予約無料送迎有り）、ゆったりとした時間が流れる山里の温泉街に建つのが「金沢湯涌温泉（ゆわくおんせん）古香里庵（こかりあん）」です。

出典：yousu648さんの投稿

加賀藩の当主が足繁く通ったという湯涌温泉は、歴史ある名湯。「古香里庵」の1階の部屋には温泉露天風呂、2階の部屋には温泉半露天風呂が全室ついています。やわらかい肌触りの温泉は「美肌の湯」と評判で、冬の乾燥しがちなお肌もしっとり潤います。 観光で疲れた体を解放感溢れる部屋付き露天風呂で癒せるなんて、贅沢♪ まわりを気にせず満喫できるバスタイムで心身ともに癒されましょう。

出典：河内屋新右衛門さんの投稿

北陸の食材を使ったおいしい創作懐石をいただける「古香里庵」。冬に泊まる方だけが楽しめるのが、さっきまで生きていた「加能ガニ」を料理していただく「活蟹（いきがに）懐石」です。冷凍ガニは一切使用しないので、新鮮さはお墨付き。プリプリ感ととろける舌触りが楽しめるのは捌きたてだからこそ。焼きガニやお造りはもちろん、温泉の源泉で蒸しあげたカニの「源泉蒸し」は、温泉宿ならではのひと品。絶対に外せませんよ♪

出典：河内屋新右衛門さんの投稿

カニ尽くしの豪華な夕食だけに驚くなかれ。朝食も「古香里庵」の名物のひとつです。土鍋ご飯や加賀野菜を使ったおかず、地場魚の昆布じめをはじめ、メインにはなんと「特選牛のしゃぶしゃぶ」が！朝から豪華な朝食で心もお腹も大満足。観光で歩き回るエネルギーチャージもばっちりですね♪

JR「松任駅」から車で約20分、また小松空港から車で約25分（松任駅、小松空港より要事前連絡で無料送迎有り）。金沢の奥座敷・「金沢辰口温泉」に位置し、その文豪・泉鏡花の小説の舞台にもなったのが老舗旅館「金沢辰口温泉 まつさき」。四季によって美しさを変える自慢の広大な中庭や温泉を楽しめるのが魅力で、特に庭園に囲まれた新館「鳳凰」は全室温泉露天風呂付き（写真）。特別な日の滞在にぴったりの豪華さです。

「まつさき」では本館と新館それぞれに調理場があり、できたての料理をすぐにいただけるのが嬉しいポイントです。カニ漁の時期になると、本館では「活加能ガニ懐石」宿泊プラン、新館「鳳凰」でもオプション料理として「加能ガニ」や「香箱ガニ」の用意が。ここは大奮発して、１年頑張った自分にちょっと早めのご褒美を♡

朝も本館と新館で、出来立ての朝食懐石または洋朝食をいただけますよ。朝食懐石は、辰口産コシヒカリをつかった炊きたてのご飯に合うよう吟味された地元の食材を中心とした体に優しい朝食。朝からのどぐろの干物をいただけるなんて、贅沢ですね。

「まつさき」のお風呂は敷地内から引いた「辰口温泉」。本館にある大浴場はもちろん、白山連峰を臨む新館最上階の3つの展望露天風呂（ひとつは貸切）でも温泉が楽しめます。新館のお風呂は本館宿泊者も利用可能。お好みの温泉で疲れを癒してリフレッシュすれば、心も体も元気になれますよ。

「金沢辰口温泉」に位置し、約2000坪の広大な敷地に全9室。ゆったりとした時間が流れる大人のための贅沢宿が「旅亭 萬葉」です。全9室のうち7部屋が温泉露天風呂付き。 伝統と格式を感じる落ち着いた和の雰囲気は上質ながらほっと安らげる心地よさです。都会の喧騒を離れて、静かな湯宿で心も体も癒されたい方におすすめですよ。

辰口温泉は、お肌がツルツルになると評判の「美人の湯」。温泉露天風呂付きのお部屋なら、好きな時間にまわりを気にせずゆっくりとお風呂に浸かれるのが嬉しいですよね。星見の露天風呂付き客室「琴柱草」や「山茶花」のお風呂は天井がガラス張りになっていて、朝は気持ち良い光を浴びながら、夜は美しい星空を眺めながらバスタイムを満喫できます。

冬の「萬葉」でいただきたいのが旬の「加能ガニ」と、地元食材をはじめとした季節のおいしい食材を使用した「かに極み懐石」です。「加能ガニ」をひと口ほおばれば、プリッとした甘い身のおいしさに感動。刺身や雑炊、焼きなどいろんな調理で味わえますよ。滋味あふれるカニ味噌はお酒のアテにも最高です♪

「萬葉」の宿泊者は、内湯や半露天風呂、サウナを備えた館内の大浴場と、姉妹館の混浴露天風呂「田んぼの湯」も無料で入れます。田んぼの湯では入浴用の浴衣を借りられるので、裸を見られるのはちょっと…という人も、気兼ねなく友達や彼氏と温泉を楽しめるのでおすすめです♪

加賀百万石の華やかな歴史と伝統に彩られた古都・金沢は、日本海のおいしい魚介類や成熟した食文化が楽しめる地。そんな金沢グルメの冬の主役は、なんといってもカニ！特に県内のブランドガニである「加能ガニ」は、甘く弾力ある身がたまらないおいしさです。今回ご紹介した旅館やホテルは「加能ガニ」、そして雌の「香箱ガニ」が食べられるおすすめの宿ばかり♪ぜひ冬の金沢旅の参考にしてくださいね。