2018年08月15日
【愛知・瀬戸】サクサク桜エビのかき揚げが絶品!手打ちそば専門店「志庵」
陶磁器の代表選手・瀬戸物。ステキな焼き物とおいしい店が並ぶ瀬戸市でも、ひときわスタイリッシュさが目を引くのが、手打ちそば屋「志庵(しあん)」です。落ち着いた雰囲気の店内で、インスタ映え抜群の桜エビかき揚げと、つるつるシコシコの二八蕎麦をいただく、オシャレな休日ランチはいかがですか。
手打ちそば 志庵は、2010年にリニューアルした蕎麦の専門店です。現在の店主さんは、4代目。昔ながらのお店が多い瀬戸市内では、ひときわ目を引くスタイリッシュな外観です。
志庵(しあん)の名物は、桜エビのかき揚げです。静岡県の駿河湾でしか獲れない貴重な桜えび。その最大の水揚げ量を誇る、静岡県の由比(ゆい)から直送される桜エビが使われています。サクフワの食感が絶妙!香りのよいざるそばと一緒にいただきましょう。
桜エビのかき揚げは、衣が少ないのが特徴です。サクサクしていて、食べると口の中でホロリと崩れていきます。塩味と桜エビの香りが、爽快に鼻に抜けていきます。
夏の限定メニューとして人気なのが「桜エビのおろし蕎麦」。かつお節のうまみと香りに、おろしの辛みが一体化しています。だしの一滴まで飲み干したくなるおいしさです。
志庵の自慢は二八蕎麦です。細めに切った蕎麦は、石うすで粗びきしたもので、香りが濃厚。その日に使う分だけを自家製粉し、つゆなしで食べてもおいしい蕎麦です。
繊細な蕎麦は、見た目以上にコシがしっかりとあります。噛むともっちりした歯ごたえで、のど越しはつるり。独特の、癖になる味です。
そのほかの天ぷらもさっくりした揚げ具合。衣が少ないので、食材の色をそのまま生かしているのも特徴です。口に入れたときの軽い食感が食欲をそそります。
春には山菜の天ぷらもメニューに登場します。山菜てんぷらの衣も薄く軽く、カラッと揚げてあるので、ほろ苦さが引き立ちます。
夏の人気メニューには、鴨汁そばもあります。コシの強い二八蕎麦に、鴨だし濃いめのつけ汁をあわせます。柔らかく、くさみのない鴨肉が、夏の元気を引き出してくれる一品。
鴨だしの中には、焼きネギ・ブロッコリー・ヤングコーンが具として入っています。食感も良く、蕎麦の合間に食べるととてもいいアクセントになります。
おいしいお蕎麦には、おいしい日本酒がよく合います。「志庵」は、純米酒にこだわり、日本全国から厳選したお酒をそろえています。山形県の亀治好日(かめじこうじつ)、地元・愛知県の国盛り(くにざかり)の正(しょう)など、充実したラインナップです。お蕎麦と一緒に、少量ずつ味わうのも楽しみ。
お酒のアテにぴったりなのが、だし巻き卵。ふっくらした卵焼きに、おだしがついてきて、一緒にいただきます。大根おろしを添えたりネギと食べたりするうちに、お酒も卵もあっという間になくなってしまうかも!
今日は久しぶりに息子と水入らずで、近所の蕎麦屋でサシ飲み。 #月の雫 を飲りながら、出汁巻、自家製豆腐、山菜の天ぷらをつまみ、〆はマグロたたき丼とざる。 (゜Д゜)ウマー#志庵 pic.twitter.com/b1Hg2fDd7D
— のりくん。 (@norikunny) 2018年3月26日
瀬戸焼で有名な瀬戸市。こちらのお店では、使用する食器をすべて地元の瀬戸の陶磁器でそろえています。若手作家のものから、瀬戸市内のメーカーのものまで、バラエティ豊富。瀬戸の魅力を再発見できます。
野菜天ぷらを載せた黄瀬戸の皿には、こっくりしたグリーンがアクセントになっています。色のバランスを楽しみながら食べる天ぷらは、また格別です。
瀬戸らしい、黒い釉薬に絵柄を添えた皿には、銀だらの西京焼きが載っています。陶器と食材の配置の妙も楽しみたい一皿です。
色とりどりの前菜プレート。皿の上の空間をうまくつかった盛り付け方は、お家でもマネしたいテクニックです。小物の箸置きも白のストライプを効かせたモダンなもの。全体的なテイストに統一感が感じられます。
落ち着いた店内に入ると、見慣れない内装が目につきます。陶器を焼く窯の道具を積み上げて作った「窯垣(かまがき)」を装飾に取り入れており、瀬戸物の町らしい雰囲気をかもしだしています。
壁面に「窯垣(かまがき)」をあしらった店内。この窯垣は、全国でも瀬戸でしか見られない珍しいものです。落ち着きのある空間は、くつろいで蕎麦を味わうのにぴったりです。
照明の使い方もとてもオシャレ。テーブルの上は、お料理をおいしく見せるスポットライトがともります。建築設計士と店主さんが作り上げた店内は、和モダンの雰囲気たっぷり。お蕎麦がよりおいしく感じられます。
蕎麦好き・かき揚げ好きだけでなく、瀬戸物好きも引き付ける「志庵」。瀬戸の焼き物めぐりの途中のランチにいかがですか。センスのいい店内で食べるお蕎麦をゆっくりと味わいましょう♪