2016年05月07日
手話と筆談が公用語のスープカフェ、「サインウィズミー」
本郷三丁目から徒歩5分のところにある、「サインウィズミー」というカフェをご存じですか?ここで働いているのは、全員聴覚障害を持つ方々です。ろう者の就労環境は厳しい状況にあるなか、障害を抱える方々が活き活きと働ける場をつくるため、このカフェはスタートしました。コンセプトに目がいきがちですが、料理もとてもおいしいので、カフェ利用目的で通うお客さんも多いのだそう。そんな「サインウィズミー」について、これから詳しくご紹介していきます!
今回ご紹介するのは、本郷三丁目駅にある「サインウィズミー(Sign with Me)」というカフェです。このカフェの特徴は、聴覚障害を持つスタッフが運営しているということ。自らも聴覚に障害を抱えるオーナーが生み出した、新しい形のカフェです。
「サインウィズミー」の公用語は、手話と筆談。ここでは聴者とろう者という線引きをせず、手話者と非手話者という区別の仕方をしています。聴者とろう者という垣根がなくなり、フラットな関係で交流することができます。もちろん、手話ができなくても大丈夫!注文は指さしでOKですし、詳しく説明を聞きたいときは筆談で対応してくれます。
従来の障害者向け転職支援では、仕事を紹介してもすぐに辞めてしまう方が多かったそうです。その理由は、障害者雇用率を上げるためだけに雇用をする企業が多いこと、また採用されても小さな仕事しか任せてもらえないことにあります。障害を抱える方が活躍できる場がなかったのです。
そんな中、自らも聴覚に障害を抱えるオーナーの柳さんが、障害を抱える方が活き活きと働ける場をつくるため、「サインウィズミー」を立ち上げました。カフェという場を通して、多くの人とコミュニケーションをとりながら、自ら考え働くことができます。当事者だからこそ生み出せた、本当に当事者のためになる支援方法です。
店内には大きなホワイトボードがあり、ここで自由にコミュニケーションをとったり、メッセージを残すことができます。手話ができない方でも、スタッフの方々との交流を楽しめますよ。また、声を発さない空間は静かで落ち着くという意見も多いようです。都会の喧騒から少し離れて、静かに過ごしたいという方にもおすすめです。
また、店内では簡単な手話を学ぶこともできます!手話を教えてくれる場所はなかなかないため、カフェで気軽に学ぶことができるのは、とても貴重ですよね。「サインウィズミー」をきっかけに、手話の学習を始めるのも良いかもしれません。
お店のコンセプトに注目してしまいがちですが、もちろん料理もこだわりが詰まったおいしいものばかり!全国に多くの店舗を構えるスープ専門店、「ベリーベリースープ」が共同運営しているため、クオリティの高いスープ料理を楽しむことができます。具だくさんでおいしく、そして体にやさしいスープです。
「サインウィズミー」のスープは、「食べるスープ」と「飲むスープ」の2種類に分かれています。食べるスープはポトフやカレー、シチュー、トムヤムクンなど。一方飲むスープには、ベジタブルコンソメスープやクラムチャウダー、パンプキンコーンポタージュなどがあります。どちらも種類が豊富なので、お好みのものを選んでみてください!
スープだけでなく、スイーツメニューも豊富です。シフォンケーキやフォンダンショコラ、チーズケーキなどがありますよ。コーヒーを飲みながら、ゆったりとカフェタイムを過ごすのもおすすめです。
手話と筆談が公用語のスープカフェ、「サインウィズミー」。聴覚に障害を抱える方々が活き活きと働いている、とても素敵な場所です。手話で話したい方、静かな空間が好きな方、おいしいスープを食べたい方など、皆さんさまざまな目的でこのカフェを訪れているようです。全国でも数少ない手話カフェ、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
サイン ウィズ ミー
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