2021年07月14日
奈良の雲海スポットと周辺のおすすめ宿〔12選〕一期一会の絶景体験を!
気候や時間などいくつかの条件が揃わないと見られない絶景「雲海」。幻想的でダイナミックな光景を一生に一度は見てみたいものですよね。そこで今回は、雄大な山々に囲まれた「奈良県」より、1年中雲海が見られると言われる秘境の村「野迫川村」や、梅×雲海のコラボが楽しめる「月ヶ瀬梅渓」など、絶景の「雲海スポット」を集めました。周辺のおすすめ温泉宿やホテルも合わせてご紹介します!見られるかどうかは運次第、そんなドキドキもまた旅を盛り上げてくれるはず。さあ、一期一会の絶景体験にでかけましょう♪
一生に一度は見てみたい絶景のひとつが「雲海」。二度とは同じ表情を見せない雲海は、まさに一期一会で奇跡の絶景です。日本では北海道の「雲海テラス」や兵庫県の「竹田城跡」などが有名ですが、実は奈良県にも知られざる雲海スポットがたくさんあるんですよ。
パワースポットの神社から見る神々しい雲海や、オーロラのような神秘的な雲海、梅の花と雲海のコラボレーションなどなど...。「大和盆地」や「紀伊山地」など霧が発生しやすい地形に恵まれた奈良では、なんと1年中雲海が見られると言われる場所もあるから驚きです。山奥なので辿り着くまでは一苦労ですが、その分雲海が見られた時には感動もひとしお。いつもの旅とは一味違った達成感も味わえますよ。
今回は奈良県にある6つの雲海スポットに加え、周辺のおすすめ宿6選も合わせてご紹介します。「露天風呂付き客室」がある温泉宿からお手軽なビジネスホテルまで、様々なタイプがあるのでお好みに合わせて選んでくださいね。中には、運が良ければお部屋から雲海が見られる珍しいお宿もありますよ。
※2021年6月時点の情報です。
五月川と梅林のコラボレーションが美しい「月ヶ瀬梅渓(つきがせばいけい)」。ツツジの名所として知られる大和高原の「神野山(こうのやま)」。いずれも奈良県東北部に位置する名勝で、雲海スポットとしても知られています。
全国的にも有名な梅の名所「月ヶ瀬梅渓(つきがせばいけい)」。渓谷の底に川が流れているため年中霧が発生しやすく、雲海が出現する確率が高いスポットです。梅のシーズンに訪れると、「梅×雲海」の見事なコラボレーションが見られ、まさに絶景ですよ。桜や紅葉の名所でもあるので、もちろん他の季節でも楽しめます。渓谷を見下ろす梅林の遊歩道や展望台から観賞しましょう。
■雲海が発生しやすい時期:春先、秋〜初冬
■アクセス:車
■駐車場:梅林周辺に数か所あり(有料)
月ヶ瀬梅渓の詳細情報
天体観測の聖地としても知られる標高618.8mの「神野山(こうのやま)」。山全体が「フォレストパーク神野山」としてアウトドアを楽しめる公園になっています。山頂の展望台からは360度全方向が見渡せ、ダイナミックな雲海を拝むことができますよ。「めえめえ牧場」の駐車場が近いのですが、早朝は開いていないので「鍋倉渓(なべくらけい)」の駐車場に停め、約40分歩いて展望台へ向かいます。歩くのがしんどい場合は、「めえめえ牧場」の入り口付近で車窓からお手軽に眺めることもできます。
■雲海が発生しやすい時期:春先、秋〜初冬
■アクセス:車
■駐車場:鍋倉渓の駐車場(有料・約10台)
神野山の詳細情報
雲海スポット「月ヶ瀬梅渓」「神野山」へは車で約20分。奈良県山添村(やまぞえむら)にある「ume,(うめ)」は、築100年を超える古民家をリノベーションした1日3組限定のお宿です。集落の高台にあるため、気象条件が揃えばお部屋にいながら雲海を見られるという非日常な体験ができますよ。日本では数少ない「アウトドアフィンランドサウナ」も見逃せません!
写真は、専用の半露天風呂が付いた1棟貸切の「つむぎ」のお部屋。99.3㎡という驚きの広さで最大8名まで宿泊可能です。目の前には自然の大パノラマが広がり、非日常感たっぷり。都会の喧騒とは無縁の場所で、思いっきり羽を伸ばしましょう。
古民家ならではの温かみを感じる空間に、こだわりのインテリアが目を引くダイニングスペース。山添村の地元食材を使ったお料理を、同じ日に同じ場所に集った人たちとともに、コの字型のダイニングスペースを囲んでいただきます。一期一会の忘れられない体験になること間違いなしですよ!
公式詳細情報
季節を問わず1年中雲海が見られると言われ近年注目されているのが、奈良県南西部にある「野迫川村(のせがわむら)」。紀伊山地の山奥にあり、関西屈指の秘境とも言われている村です。それゆえ辿り着くにも一苦労ですが、雲海が発生する頻度が非常に高く「雲海景勝地」として年々人気が高まってきているんですよ。村自体が標高の高い場所にあるため、夏は避暑地に最適ですが、秋以降は防寒対策をお忘れなく!
一番人気のビューポイントが、県道53号の「天狗木峠」です。山間に流れる雲海はとっても神秘的で、伝説の生き物「青龍」が天に昇る姿に似ていることから「開運・青龍雲海」と呼ばれています。運良く見ることができた人は、幸運に恵まれるのだとか!そんな縁起の良い雲海があると聞いたら、遠くからでも足を運びたくなりますね。専用駐車場はありませんが、観賞ポイント近くの車道に2か所ほど駐車できるスペースがあり、いずれも数台程度ですが駐車可能です。
■雲海が発生しやすい時期:年中 (春と秋は高確率)
■アクセス:車
■駐車場:車道沿いに2か所(無料)
標高1,260mの「荒神岳(こうじんだけ)」の山頂にある「立里荒神社(たてりこうじんしゃ)」からも神秘的な雲海が見られます。立里荒神社は「日本三大荒神社」のひとつで、高野山(こうやさん)を開山した弘法大使・空海も開山前にお参りしたと言われる由緒ある神社です。神社には50台以上停められる広い無料駐車場があります。神々しい鳥居のトンネルを10分ほど歩いて山頂まで行けば、写真のようなたっぷりとした厚みのある雲海が見られるかもしれませんよ。
■雲海が発生しやすい時期:年中 (春と秋は高確率)
■アクセス:車
■駐車場:立里荒神社の駐車場(無料・50台ほど)
雲海スポット「天狗木峠」「立里荒神社」へは車で約30分。熊野古道歩きのお宿としても人気の「ホテルのせ川」は、野迫川温泉の清流沿いに佇む全30室のお宿です。すべてのお部屋から野迫川の清流と豊かな緑を楽しむことができ、喧騒を離れて非日常な滞在がしたい方におすすめ。
「野迫川温泉」は全国でも珍しい強アルカリ性のお湯で、ツルツルとしたなめらかな泉質が特長です。入浴時間は6時~23時までなので、雲海観賞の後に入れるもの嬉しいですね。雲海待ちで冷えきった体も温泉に浸かればポカポカに。
カモ、シシ、キジの3種類のお肉が楽しめる「カシキ鍋」は年中通して楽しめるお宿の名物メニュー。ホテル前の清流で採れた「アマゴの塩焼き」もついて、野迫川村の自然をたっぷりと味わえるコースになっています。せっかくなので、ここでしか味わえない絶品料理を堪能してみてはいかがでしょうか。
公式詳細情報
野迫川温泉 ホテルのせ川
奈良県 / 旅館
- 住所
- 奈良県吉野郡野迫川村北今西426
- アクセス
- 高野山駅よりバスにて約60分(送迎有り)高野山駅送迎時刻15:20発 事前予約必要
- 宿泊料金
- 7,100円〜 / 人
- 宿泊時間
- 15:00(IN)〜 10:00(OUT)など
日本一大きな村「十津川(とつかわ)村」にある、標高1076.4mの名峰「玉置山(たまきさん)」。その山頂直下に鎮座する「玉置神社」からは、大迫力の雲海を見ることができます。世界遺産「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」の行場として、また近年はパワースポットとしても注目を集めている神社です。神様に呼ばれた人だけが辿り着けると言われている不思議な場所で、境内の神秘的な雰囲気も一見の価値ありですよ。
雲海のビューポイントは「玉置神社駐車場」。運が良ければ十津川村の渓谷を埋め尽くす大迫力の雲海が見られます。晴れた日には遠く熊野の沖を行き交う船まで見え、壮大な景色を拝むことができる絶景スポットなんですよ。駐車場へは、狭く急勾配の山道をくねくねと車で登っていきます。50台ほど停められる大きな駐車場なので安心ですね。
■雲海が発生しやすい時期:8月~12月
■アクセス:車
■駐車場:玉置神社の駐車場(無料・約50台)
玉置神社の詳細情報
雲海スポット「玉置神社」の駐車場まで車で約30分。十津川村にある「十津川 湯泉地温泉 湯乃谷 千慶(とつかわ とうせんじおんせん ゆのたに せんけい)」は、約1,000坪の敷地にたった9室のお宿です。全室が露天風呂付きの離れになっていて、プライベート感のある滞在ができますよ。雲海だけでなく、お宿でも非日常な時間をたっぷりと過ごしたい方におすすめです。万が一お天気が悪くて雲海が見られなくても、お宿でまったりおこもりステイできるのが嬉しいですね。
客室は「和プレミアム」と「和洋スイート」の2つのタイプがあり、どちらも50㎡以上の広々空間でゆったりくつろげます。「吉野杉」や「桧」をふんだんに使用したお部屋は、木の香りがほのかに漂いリラックスして過ごせますよ。
信楽焼の湯船にたっぷりとお湯が張られた客室露天風呂。「湯泉地温泉」の上質なお湯を贅沢に源泉掛け流しで楽しめます。村の医学的実験の結果、日本トップクラスの抗酸化作用があることが判明した名湯なんですよ。美肌はもちろん細胞を蘇らせるとも言われている「若返りの湯」を、24時間好きな時に堪能できるのが嬉しいですね。
公式詳細情報
源泉掛け流し露天付 全室離れの温泉宿 湯乃谷 千慶
奈良県 / 十津川 / 旅館
- 住所
- 奈良県吉野郡十津川村武蔵714-2
- アクセス
- 近鉄 大和八木駅より奈良交通バス≪八木新宮線≫約240分乗車「十津川村役場」停留所下車後徒歩
- 宿泊料金
- 23,800円〜 / 人
- 宿泊時間
- 15:00(IN)〜 11:00(OUT)など
雲海スポット「玉置神社」の駐車場まで車で約25分。大自然に囲まれた十津川村の温泉宿「静響の宿 山水」は、野趣あふれる源泉露天風呂と、紀伊半島の新鮮な食材を使った郷土料理が自慢のお宿です。
全9室ある客室のほとんどが川側に位置しており、川のせせらぎや鳥のさえずりを聞きながら静かな時間を過ごすことができます。写真はお宿で1室しかないテラス付きのお部屋。窓際の階段を登ってテラスに出ると、マイナスイオンたっぷりの空間が広がり、森林浴や星空観測が楽しめます。お天気が良ければプラネタリウムのように美しい星空が見られるのも、山奥のお宿の特権ですね。
源泉からわずか300mという立地のため、湧きたての上質な温泉が堪能できるのも嬉しいポイント。渓流沿いの開放感あふれる露天風呂、寝湯、内湯、貸切風呂など、源泉掛け流しの8種類のお風呂が24時間楽しめますよ。温泉好きにはたまりませんね。
公式詳細情報
十津川温泉 静響の宿 山水
奈良県 / 十津川 / 旅館
- 住所
- 奈良県吉野郡十津川村平谷946-1
- アクセス
- 南阪奈道路高田IC~24号線~五條本陣経由~168号線
- 宿泊料金
- 8,000円〜 / 人
- 宿泊時間
- 15:00(IN)〜 10:00(OUT)など
神武天皇ゆかりの地として知られる「鳥見山(とりみやま)公園」。四方を山に囲まれた高原都市・宇陀市の鳥見山(735m)山頂近くにある自然公園です。大和盆地や紀伊山地の山々を一望でき、雲海が現れた時にはまさに絶景!春には数千本のツツジや山桜、秋には紅葉と、雲海以外も楽しめる絶景スポットなんですよ。
雲海のビューポイントは2つあります。ひとつは鳥見山公園駐車場の西側にある「展望台」、もうひとつは駐車場から山道を徒歩約10分ほど登ったところにある「見晴台」です。山々を縫うように広がる雲海は幻想的で見ごたえたっぷりですよ。
朝日に照らされる雲海はもちろん、夜明け前に到着すれば、住宅街の夜景に照らされてオーロラのように輝く幻想的な雲海を見ることができるかも!公園駐車場までの林道は道が狭く、すれ違いができるポイントが少ないので運転には十分注意してくださいね。
■雲海が発生しやすい時期:秋~初冬
■アクセス:車
■駐車場:鳥見山公園駐車場(無料・約15台)
鳥見山公園の詳細情報
雲海スポット「鳥見山公園」の駐車場まで車で約10分と、アクセス抜群のお宿「たまご肌美人の湯 美榛苑(みはるえん)」。上質な天然温泉に豪華な朝食、ウェルカムドリンクやウェルカム饅頭、夜食のカップラーメンなど、至れり尽くせりのサービスでコスパ抜群のお宿です。
大浴場では天然温泉「美人の湯」がたっぷりと楽しめます。トロトロ&ヌルヌルのお湯は、まるでローションを塗った後のお肌のようにスベスベになると評判なんですよ。上質な温泉で「たまご肌美人」を手に入れれば、女子力もアップすること間違いなし♪
北海道産のイクラなどが食べ放題の朝食バイキングは、品数も多く豪華で充実した内容。朝食時間は朝7時~9時頃までなので雲海観賞から戻ってからゆっくりといただけるのが嬉しいですね。
公式詳細情報
たまご肌美人の湯 美榛苑(みはるえん)
奈良県 / 宇陀 / 旅館
- 住所
- 奈良県宇陀市榛原福地255
- アクセス
- 近鉄 榛原駅より徒歩にて15分 榛原駅南口より無料送迎バス毎日運行中 10時から18時の毎時10分発
- 宿泊料金
- 3,000円〜 / 人
- 宿泊時間
- 15:00(IN)〜 10:00(OUT)など
雲海スポット「鳥見山公園」の駐車場まで車で約20分。2020年1月にオープンした「ホテルルートイン桜井駅前」。無料の朝食バイキングと大浴場「旅人の湯」があり、夕食はいらないけど快適なホテルに泊まりたいという方におすすめです。
最上階の「コンフォートフロア」は、全室有名スポーツ選手も愛用する西川「エアー」のマットレスを採用しています。最新の睡眠科学を取り入れたベッドでぐっすり眠れそうですね。雲海を見るためには早起き必須なので、前日は早めに寝て明日の朝に備えましょう。
雲海観賞から戻ったらお腹がペコペコ。ホテルの朝食バイキングがお待ちかねですよ。雲海が見られた方も、残念ながら見られなかった方も、おいしい朝食をお腹いっぱい食べて奈良観光を楽しみましょう。朝食時間は朝9時頃までです。
公式詳細情報
ホテルルートイン桜井駅前
奈良県 / 桜井 / ビジネスホテル
- 住所
- 奈良県桜井市桜井1227-5
- アクセス
- JR 近鉄 桜井駅より徒歩にて約1分
- 宿泊料金
- 5,000円〜 / 人
- 宿泊時間
- 15:00(IN)〜 10:00(OUT)など
必ず見られるとは限らない雲海ですが、発生しやすい条件を知っておけば見られる確率はぐっと上がります。その条件とは、当日よく晴れていて無風状態であること。そして湿度が高く十分な放射冷却があること。前日に雨が降って当日晴れている時は、かなり高確率で雲海が出現するのでチャンスですよ。季節は主に春や秋、時間帯は夜明け前から早朝に出現することが多いです。
雲海観測で絶対に忘れてはいけないのが”寒さ対策”と”暗さ対策”。雲海は夜明け前から早朝にかけての1日の中で最も冷え込む時間帯に発生します。山間部の標高の高い場所が多く、雲海待ちをしている時間もかなり寒いので、ダウンや手袋、カイロなどの防寒具を忘れずに持って行きましょう。また、暗い時間帯に山道を歩く場所もあるので懐中電灯やヘッドライトも必須アイテムです。おしゃれ女子の皆さん、ヒールの靴はNGですよ。
絶対に見られるとは限らない、そう言われるとますます見てみたくなりませんか?自然豊かな奈良県には、1年中雲海が見られると言われる秘境の村「野迫川村」や、梅と雲海のコラボが楽しめる「月ヶ瀬梅渓」、オーロラのような雲海が楽しめる「鳥見山公園」など、魅力的な雲海スポットがたくさんあります。周辺の温泉宿やホテルと合わせてぜひチェックしてみてくださいね。さあ、奇跡の絶景を求め運試しの旅に出かけましょう。